ICL視力矯正手術について
ICLとは、レーシックとは異なり角膜を削らない手術となります。角膜の下の虹彩と水晶体の間に柔らかい合成樹脂製のコンタクトレンズを挿入する手術です。
ICLのメリットとは?
- 眼の中で長期間にわたって透明な状態を維持し長くレンズの機能を果たします。
- 眼の中にいれたレンズは長期にわたりお手入れ不要。また、近視の戻りが少ないです。
- 幅広いレンズバリエーションのため、強度近視の方に対応したレンズパワーがあり対応可能となります。
- ICLは角膜を削らず、切開(切開創3mm)してレンズを入れます。切開創が小さいためドライアイの原因にはありません。ただし、もともとのドライアイの人の症状が改善する事はありません。
- 将来白内障等の眼の病気になっても、レンズを取り出せるので治療の選択肢が狭まる事はありません。
- 取り出す事が可能なので、万が一不具合が生じた際はレンズを取り出す事が出来ます。
- 紫外線を90%カットします。ICLのレンズ素材は、HEMA(水酸化エチルメタクリレート)とコラーゲンの共重合体素材「コラマー」から作られていて無色透明な紫外線をカットする効果をもっています。
ICLのデメリット
・手術適応年齢があります。(21歳~ 45歳)
・公的医療保険の対象ではありませんので、手術費用が自費となり高額となります。
・外科的手術と同様ですので、術後の感染症や合併症のリスクはあります。
・ハローグレアと呼ばれる、夜間の光のにじみや眩しさを自覚する事があります。これは個人差があります。
手術までの流れについて
step1 適応検査
検査・医師による診察 今後のスケジュールを決めます。
step2 手術前検査
詳細な検査を行いレンズの種類と度数を決めます。
通常の視力・眼圧・検査他 角膜内皮細胞・血圧・血液検査・心電図(必要な方のみ)散瞳検査(指示がある方のみ)眼内レンズ関連の検査などを行います。
検査の所要時間は、2~3時間ほどです。
連続装用タイプのソフトコンタクト又はハードコンタクトをご使用の方は装用を2週間以上中止した上で検査をします。使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズご使用の方は装用を3日以上中止した上で検査を行います。
step3 手術3日前
感染予防のため点眼薬開始
step4 手術当日
受付 → 手術前の視力検査・診察・処置
step5 手術 1
目薬タイプの麻酔を点眼し、レンズを挿入するために角膜を切開します。
※切開創は3㎜と小さく、縫合しなくても時間とともに自然に治癒します。
step6 手術 2
切開した部分から、細長く筒状に折りたたんだレンズを挿入します。筒状に折りたたんだレンズは、眼内でゆっくりと自然に広がります。
広がったレンズの両端の部分を毛様溝へいれてレンズを固定します。
step7 手術 3
もう片方の目も同じ手順でレンズを挿入します。手術は両眼行う場合でも10~20分程度で完了します。
※術後は、麻酔が切れるまで30分~1時間ほどお休み頂き、経過を確認後にご帰宅となります。
step8 お会計
会計後翌日の診察予約を確認しご帰宅となります。
step9 手術翌日
診察を行います。
step10 定期健診
手術翌々日 1週間 1ヵ月 3ヵ月 6か月 1年後
ICLに関するよくある質問
Q. ICLレンズは何年使えるのでしょうか?またお手入れは必要ですか?
基本的には、使用期限がないので取り換える必要はありません。またお手入れも必要ありません。
Q. ICL挿入後白内障手術を受けなければならなくなった場合は、どうなりますか?
ICLを摘出してから、白内障手術を同日に行い新たな眼内レンズを挿入することに なります。
Q. 老眼も一緒に治せますか?
→老眼は治せません。加齢に伴う調整力の衰えで老眼になるため、手元の眼鏡は必要になります。
Q. 近視矯正手術の効果はどのぐらい続きますか?
基本的には、白内障などの他の眼の病気になったりしない間は、効果が続きます。
レーシックでは視力の戻りが術後に出る事がありますが、ICLはレーシックよりも視力の戻りが大変少ない為、安定した視力が期待できます。
Q. 強度近視ですが、ICLの手術を受ける事が出来ますか?
レーシックでは矯正できなかった強度近視や強度乱視の方もICLの手術なら受ける事が 出来ます。
手術料金とお得情報
手術料金
両眼(術前検査+手術費用+術後診察・検査費用)
¥640,000から (乱視 ¥740,000から)
ICL簡易適応検査 無料 前房部OCT 角膜形状解析
ICL詳細適応検査 + 手術説明 ¥5,500(税込み)
手術後のお得情報
手術給付金
生命保険や医療保険の給付金が適用される場合があります。詳細は加入されている保険会社へお問合わせください。ICLの正式名称は、「有水晶体眼内レンズ挿入術」です。
医療費控除
1年間に支払った医療費が10万を超える方は、確定申告で税金の還付が受けられます。
手術代金の領収書を大切に保管し、確定申告の際に提出してください。詳細は管轄の税務署へお問合せ下さい。